防火金庫と耐火金庫、どう違うのか知りたい

防火

夫が東北に転勤することになった。私や子供たちは関東に残ろうと話していたけれど、どうやら夫が帰って来られるのは4年ほど先の話らしい。散々迷い、散々話し合った挙句、私たちは夫と一緒に東北に移り住むことになったのである。私の中で東北地方というのは何となく寒くて暗いイメージ…夏の旅行にはいいけれど、という感じだったので、はっきり言って心細くて仕方なかった。友達が一人でも住んでいればまだ心強かったのかもしれないが、北海道や北陸地方には何人か友達がいるというのに東北地方には一人もいなかったことも、私を落ち込ませたのである。

会社の社宅に住むことになっているのだが、誰も信頼できる人もいないし、どんな人が社宅にいるかもわからないので、金庫を買いたいと夫に伝えた。私の不安が少しでも和らげばいいと思ったのか、夫は反対しなかった。社宅に引っ越してすぐ、私たちは金庫を選ぶことになったのだが…。

金庫と一口に言ってもものすごくたくさんの種類の金庫があるのだということがわかった。
(参考:金庫の鍵を失くしても自分で開けられますか?

安いもの、高いもの、持ち運び式のもの、据え付け型のもの、鍵式のもの、テンキー型のもの、ダイヤルタイプのもの…しかも防火金庫と耐火金庫と書かれているものがあって、これらの違いは何なのだろうと頭を抱えてしまった。メーカーによって呼び方が違うだけ?それとも何か決定的な違いがあるのだろうか。調べてみたけれど明確な違いはなく、ただ日本語として防火よりも耐火の方が上であるようであった。耐火の方が中からと外からの火に耐えられるものであり、防火の方は外側からなど一方からの火を防ぐもの、という位置づけらしい。中から発火することなんてあるんだろうかとも思うけれど。

結局耐火と書かれていた大型金庫を購入することにした。金庫なんていらなかったね、と笑い話にできるくらい、安心して暮らせる日がくればいいのだけれど。